2019年8月22日(木)

消費者と五感で"触れあい" EC、実店舗に進出 (村山らむね)

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2014/4/4 7:00
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今年1月、JR吉祥寺駅の駅ビル、吉祥寺アトレ(東京都武蔵野市)の地下1階に開業した「オイシックス クレイジーフォーベジー」。最も目立つ場所に真っ赤なみずみずしいトマトが陣取っている。商品の表示はむしろ控えめだ。農園と近さは感じるが、栽培農家の顔写真や、有機野菜の店にありがちな説教臭い能書きはほとんどない。

照明の工夫でトマトの鮮やかな色を際立たせ、集客効果を高めているオイシックスの店舗

照明の工夫でトマトの鮮やかな色を際立たせ、集客効果を高めているオイシックスの店舗

オイシックスといえば野菜のネット通販で急成長した企業だが、ここ数年は実際に扱っている商品を見せる実店舗の展開に力を入れている。吉祥寺店は3店舗目。実際に野菜を目で見て手にとって、顧客の五感を満たすのが狙いだ。

店内にはカントリー音楽が流れ、古ぼけた本物のトラクターに、牛や鶏などの人形も置いて楽しさを演出。野菜が苦手な子供でも思わず入る店を目指した。温度をセ氏3度に保った青菜野菜を収める「エクストラフレッシュルーム」も置き、新鮮さを体で感じてもらう狙いだ。オイシックスの古府裕雅取締役は「ネットとの相乗効果を一義的に考えず、野菜を感じてもらう最高の空間づくりに徹した」と話す。

ネット発の企業がしかける実店舗は、消費者に商品の良さをベストに伝えることに集中する。ネット発だからこそ、ネットでは伝わらない実物の良さを、消費者の心に染み込ませたいとの思いがあるかのようだ。

化粧品情報サイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルは5つ目の実店舗「@cosme store」を2月末、ルミネ有楽町(東京・千代田)に開業。店内は最新のデジタルサイネージを使った商品プロモーションが目立つ。ほぼ全ての商品の試供品が置いてあり、スマホなどで情報収集してから来店する消費者が多い。実物を見て納得して買いたいニーズに応えている。アットコスメの販売ランキング情報も店内に表示してあり、他人の支持を参考にして自分の使用感で買うものを決められる。

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