自民総裁「日銀は謙虚に考えてほしい」
自民党の安倍晋三総裁は22日午後、都内の会合であいさつし、デフレ脱却や円高是正に向けて日銀に一層の金融緩和を求めた。政府・日銀の連携強化や大胆な金融緩和を訴えた21日の衆院選公約の発表に触れて「われわれが政策を発表しただけで円は下がった。下がったことで一体、何人の雇用が守られたか。日銀は謙虚に考えてほしい」と述べた。
自民党とともに政権復帰をめざす公明党の山口那津男代表は同会合で「緊急経済対策として(12月16日投開票の)衆院選が終われば補正予算を10兆円規模でいち早く実行すべきだ」と指摘。来年3月末で期限を迎える、中小企業の借金返済を猶予する中小企業金融円滑化法について「延長を含めて検討する必要がある」との考えを示した。