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職場での伝言メモ、気の利いたひと工夫

センスアップ

NIKKEI STYLE

職場に残す伝言メモ。無地の付箋を使っている人も多いだろう。最近はデザインを工夫したものもある。気のきいた伝言メモを届けるにはどんなポイントがあるだろうか。

東急ハンズ新宿店(東京・渋谷)の文具フロア担当の渡辺彩さんは「働く女性の増加に伴い、仕事の合間の癒やしになりそうな形や色にこだわったメモが増えている」と話す。人気があるのはハイモジモジ(同・三鷹市)の「Deng On」。キーボードに挟むタイプで、牛やパンダなど動物をかたどったメモ(20枚つづりで380~525円)などがある。「書類に埋もれることがなく、伝言が目立つ効果を狙った」(ハイモジモジ)。複数挟み込むと動物園のようににぎやかな印象になり、メッセージを届ける相手の気分も和みそうだ。

伝言を本人以外に見られたくない場合もある。渡辺さんがすすめるのは折り返してメッセージを隠せるデザインフィル(同・渋谷)の「ひみつ付せん」。内側に要件を書き、まるめて小さな置物のように飾れるペーパリー(同・新宿)の「クルル」もある。気遣いを感じられるこうしたメモは「女性がまとめ買いするケースが多い」そうだ。

手書きの文字が読みやすいかどうかも重要なポイントになる。横浜国立大学准教授で書家の青山浩之さんによると、気をつけたい点は2つある。まず「文字を構成する縦画、横画などの間隔が均等になるように書くこと」。例えば「目」という字は横画が等間隔になるよう意識する。「それだけで文字が安定する」と青山さんは話す。

ペンの持ち方と動かし方にも注意したい。「ペンを親指や人さし指で自然に挟み、中指で下から支える。ペン先から見て各指で三角形を作るように持つこと」だ。こうすると指先がスムーズに動き、文字のとめやはね、払いが決まりやすくなる。もちろん、姿勢を正した方が書きやすいのはいうまでもない。青山さんは「崩した文字ではなく、読む側が心地よく感じる読みやすい字を心がけて」とアドバイスする。

[日本経済新聞朝刊女性面2013年9月28日付]

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