エビ・サケ・マグロ「高値」の花 不漁に円安追い打ち

2013/10/28付
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エビやサケ、マグロといった消費者になじみの深い輸入水産物が大幅に値上がりしている。養殖場での病害や不漁などによる供給の減少に円安が拍車をかけた。世界の水産物の需要が長期的に伸びていることも背景にある。小売店や外食店は値上げのほか、メニューの変更や素材の入れ替えで対応している。

鮮魚店はサケなどの値上がりで総菜メニューの販売を増やす(東京都杉並区の東信水産荻窪総本店)

鮮魚店はサケなどの値上がりで総菜メニューの販売を増やす(東京都杉並区の東信水産荻窪総本店)

エビは昨年後半から今年にかけ、アジア各地の養殖場で伝染病が発生。最大の輸出国タイや中国の水揚げが前年より3~5割減る見通しだ。タイ産バナメイの国内卸価格は前年同期の約2倍だ。

チリ産銀ザケの価格は前年の2倍。競合するチリ産サーモントラウトの病害などでサケ類の供給が全般に細っている。

冷凍メバチマグロも静岡県清水港など水揚げ地での業者間の取引価格が今春から3割上昇した。太平洋やインド洋での不漁に加え、今年前半までの相場低迷や円安を受け、台湾船などが出漁を減らしている。

小売店では値上げの動きが出ている。東京のスーパー、アキダイ(東京・練馬)ではチリ産銀ザケが昨年より5割高い100グラム150円程度。品薄な大型のエビは100グラム250円超で昨年より1割高。メバチマグロは今後は100グラム198円などの特売が減る可能性が高い。

和歌山県のスーパー、オークワではバナメイ1パック(Lサイズ12尾入り)の特売価格が598円。前年同期は15尾ほど入っていたが、仕入れ価格の上昇を受けて容量を減らした。「特売にかける回数も減っている」という。

鮮魚専門店チェーンの東信水産(東京・杉並)では単品での値上げのほか、エビやサケに野菜やソースを絡めた総菜メニューの販売を増やしている。他の素材を使うことで消費者がエビなどの値上がりへの抵抗を感じにくくする工夫だ。

値上がりの影響は外食店にも及ぶ。回転ずし最大手のあきんどスシローは運営する「スシロー」で「えびチーズ」など5商品の販売を休止した。

関西を地盤とする「がんこ寿司」のがんこフードサービス(大阪市)は懐石料理などでエビ以外の食材の量を減らして原価を抑えた。東川浩之社長は「エビの大きさや産地、メニュー価格は変えたくないので、他の部分で調整が必要」と話す。

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