12年のセメント販売、3年ぶり高水準 復興需要で

2013/1/24付
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2012年のセメントの国内販売量は2年連続で増加し、09年以来3年ぶりの高水準を回復した。東日本大震災の復興需要で東北の出荷が伸びたほか、首都圏や近畿の民間需要も堅調だった。セメントの販売量が複数年連続で伸びるのはバブル景気で6年連続伸びた1986~91年以来。

セメント協会(東京・中央)が24日発表した昨年の国内販売量は前年比5.1%増の約4348万6千トン。09年の4350万7千トンに迫る水準だった。被災地の東北地方では383万トンと同35.8%伸びた。首都圏も3.8%増の1034万トン、近畿は4.2%増の589万トン、九州は3.7%増の509万トンだった。九州では豪雨災害の復旧工事が目立った。

セメントの内需は91年の約8651万トンをピークに減少していたが、震災後の11年6月から増加基調に転じた。10年には91年の半分以下の4116万トンまで落ち込んでいた。

震災前の構造的な需要減で、セメント各社は内需4千万トンに対応する生産や物流の合理化を進めた。最近は復興需要の増加で「特に東北などではトラック不足で注文通り供給できない状況も起きている」(気仙伊作宇部三菱セメント副社長)という。住友大阪セメントなど大手各社は4月出荷分から1トン1000円(約9%)以上の値上げを打ち出し始めている。

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