スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の店頭価格が二極化している。人気の高い機種は一部店舗で一時品切れになったものもあり、発売時の価格を維持している。一方で売れ行きが伸び悩んだ機種は新規契約、携帯電話会社を乗り換えるMNP(番号持ち運び制)を利用した契約ともに0円となる例が多かった。
■人気機種の後継機やLTE端末が好調
NTTドコモが3月に発売した「エクスペリア・アクロHD SO―03D」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)は販売店で品薄の状態が続く。画面が旧機種よりも高精細になったのに加え、性能を左右するCPU(中央演算処理装置)が高機能品となったことで操作性が高まった。「初代のエクスペリア端末を持つ消費者の買い替えが目立つ」(イーブーム吉祥寺店)。
また、高速データ通信(LTE)を使える端末も堅調。画面が5型と既存機種より大きい「ギャラクシーノート SC―05D」(サムスン電子)はペンで画面上に書き込むことでメモが取れるため、ビジネスマンが外回りで使いたいとして契約するという。
auは引き続き「iPhone(アイフォーン)4S」が人気。MNP利用者に対する割引を実施する店舗も少なくない。容量64ギガ(ギガは10億)バイト品をMNPで一括購入した場合、新品の一括購入価格から約5万2000円安い1万9800円で済むケースもあった。他のスマホは高速無線通信サービス「WiMAX」が使える端末の人気が高いという。