2018年8月18日(土)

冷暖房費が減る 人気のエコガラスの実力

価格は語る
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2011/6/16 7:00
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内窓として取り付けるエコガラス(LIXILの都内のショールーム)

内窓として取り付けるエコガラス(LIXILの都内のショールーム)

 電力不足が懸念される夏場を前に節電効果の大きいエアコンや扇風機に注目が集まる中、省エネ効果をさらに高める「窓」が相次いで登場している。大手ガラスメーカーやサッシメーカーは断熱性や遮熱性を持たせた「エコガラス」の開発、販売に力を入れる。新築一戸建ての場合は普及率が9割以上とほぼ「標準装備」になったが、既存の住宅やマンションにエコガラスや複層ガラスを取り付ける例が増えている。内窓の工事費用の相場は通常のガラス交換に比べて2倍強の13万円前後(2メートル×1.7メートルの窓の場合)と高額だが、長期的な光熱費削減や住み心地の良さが評価されつつある。

■4分の1の時間で冷房が効く

 「エコガラスの内窓を取り付けてから、冷暖房を使う機会が減った」と語るのは、東京都墨田区の手塚昭(73)さん、静子さん(70)夫妻。昨年春、4LDKのマンションの7つの窓をすべて工事し、既存の窓の内側に「Low-E(ロウ・イー)」と呼ばれる断熱ガラスを用いた二層構造の窓を取り付けた。

 この窓は二重ガラスの隙間に、熱を伝えにくいアルゴンガスを充てんしている。内窓と既存窓との間にできた約7センチの空気層にも断熱効果がある。「結露がほとんどなくなり、掃除の苦労やカビの心配がなくなった」という。

 ガラス表面は特殊な金属膜で覆われており、夏場には遮熱効果もある。施工費は材料費込みで計約69万円。工事は1日で終わり、国の住宅版エコポイント10万2000ポイントと墨田区からの助成金11万3000円を受け取った。

 旭硝子によると、一般の1枚ガラスでは太陽光の熱のうち89%を室内に通すが、同社のLow―E製品「ペアプラス」では半分以下の43%に抑えられる。実験では冷房をつけてから快適に感じるまでの時間は平均で従来の4分の1程度に短縮した。

■冷暖房費が4万3000円減

 サッシ(窓枠)は直射日光が当たる外側にアルミ、内側にポリ塩化ビニールなどの樹脂を採用するものが多く、冬場は屋内の熱を閉じ込める断熱性を発揮。年間の冷暖房費は標準的な一戸建て住宅(床面積148平方メートル=約45坪を想定)で、35%に相当する4万3000円を節約できる試算という。

 防音効果もある。屋外で発生する音を平均で40デシベル低減する。例えば工事現場や走行中の地下鉄に匹敵する90~100デシベルの騒音なら、室内では50~60デシベルまで低減され、一般的なオフィス内やレストランに相当する水準になるという。

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