2018年7月22日(日)

金、国内27年ぶり高値 1グラム3660円

2010/4/9付
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 金の国内価格が27年ぶりの高値水準に達した。大手地金商の小売価格は9日に前日比15円高の1グラム3660円(税込み)に上昇し、消費税導入前の1983年2月以来の高値を更新した。金の国際価格が高止まりしているのに加え、外国為替相場が円安・ドル高傾向にあることが円建てで取引される国内価格を押し上げた。宝飾品や工業用製品の値上げにつながる可能性がある。

 東京工業品取引所の金先物価格も9日、売買高の最も多い期先物(2011年2月物)が一時、前日比27円高の1グラム3474円に上昇。26年7カ月ぶりの高値に迫った。

 国際価格の指標となるニューヨーク市場の金先物価格は昨年12月初旬に1トロイオンス1220ドル台に上昇して史上最高値を付けた後、今年に入ってからは1100ドル台の高値水準を維持。世界的な国家財政不安の高まりなどを背景に足元では再び上昇基調にあり、8日は中心限月の6月物が一時、前日比1.7ドル高の1154.7ドルと3カ月ぶりの高値をつけた。

 金の国際価格は昨年12月初旬の史上最高値を約70ドル下回る水準にあるが、円相場が昨年12月初旬の1ドル=88円台から93円台まで下落したことが国内価格を押し上げた。

 為替相場が1ドル=200円超だった1983年当時と比べると大幅な円高が進んだ一方、金の国際価格は当時の400ドル台の3倍近くまで上昇している。

 市場では「国際相場が上昇基調を強めれば、円建て金相場も一段高となりそう」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)との見方が出ている。

 大手地金商の田中貴金属工業(東京・千代田)の店頭では国内価格の高騰を受けて「ここ数日は金を売りに来る人が増えている」という。

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