2019年5月20日(月)

破格の480円、AKBが変えたファンクラブの常識

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2012/11/9 7:00
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ファンクラブにはコンサートのチケットの優先予約などの特典がある

ファンクラブにはコンサートのチケットの優先予約などの特典がある

アイドルやスポーツは古今東西、熱狂的なファンが人気と経営を支えてきた。その一角を担うファンクラブは最近、会員価格の二極化が注目を浴びている。運営側はコアのファンとして囲い込むべきか、低価格化でファンの裾野を広げるべきか。会員は、価格と得られるメリットのバランスをどう取るか――ファンクラブの最近の事情を探った。

■年会費88%引き、小学生も視野

AKB48の公式ファンクラブは破格の値下げが話題となった。昨年12月、「二本柱の会」として改めて発足。2006年から続けてきた従来の「柱の会」は入会金1000円、年会費4000円(それぞれ税込み)だったが、今回は年会費を88%安の480円に引き下げた。

価格改定の狙いの1つは、ファンクラブ会員という固定ファンを拡大し、CD販売や全国のライブ公演、イベント等の集客につなげることだ。メールマガジンなどで新曲やツアーの情報を配信し、会員限定の特典をちりばめることでファンの心をくすぐる。AKBの場合は総勢237人(12年度時点)のメンバーを全国のファンが人気投票して順位付けする「選抜総選挙」が恒例行事となっており、会員として投票権を確保することが高揚感をさらにかき立てている。

年間480円(初年度は1480円)なら、小学生のおこづかいでも容易に入会できる。「従来の価格体系では10代後半からの資金に余裕のある世代が中心だったが、ファン層は大幅に広がった」(同ファンクラブを運営するフルキャストマーケティング)

■ももクロや嵐はAKBの8倍

急速に知名度を上げている5人組ユニット、ももいろクローバーZ。08年に結成してから「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズを掲げ、各地の家電量販店を巡るなど地道な活動を続けてきた。AKBと同様に親近感の湧くアイドルを目指したのが奏功し、日本武道館でライブを開催できるまで成長した。ただ、ファンクラブは入会金1000円、年会費4000円(別途、手数料525円)と、年会費はAKBの8倍する。

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