2018年2月21日(水)

早くも東京五輪商戦 64年大会硬貨や切手に脚光

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2013/9/8 6:34
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 2020年夏季五輪の開催都市が東京に決定した。今回の決定に先駆けて、関連した商戦がすでに水面下で進んでいる。1964(昭和39)年の東京大会に関連し、切手や記念硬貨の売買が一般個人や業者間などで始まった。切手や記念硬貨の収集はブームの退潮が続いていただけに、関係者の期待は大きくなっている。

1964年東京五輪の記念硬貨と切手が売れている(東京都新宿区のケネディ・スタンプ・クラブ)

1964年東京五輪の記念硬貨と切手が売れている(東京都新宿区のケネディ・スタンプ・クラブ)

 東京の四ツ谷駅近くで切手やコインの販売を手掛けているケネディ・スタンプ・クラブ(東京・新宿)。矢沢幸一郎社長はこの半年ほど、ある変化を感じていた。地方などで販売会を開くと、よく売れるようになった商品が出てきた。64年に発行された東京五輪の記念硬貨だ。現在1枚2000円の値段が付いている千円銀貨を「1人で一度に10枚ほど購入する人が出てきた」というのだ。去年まではこんなことはなかった。「世界遺産となった富士山が絵柄となっていることもあるが、東京五輪の実現がささやかれていたことは大きかったと思う」(矢沢社長)

■オークション取引増える

 東京五輪の記念硬貨は、日本初の記念貨幣だ。百円銀貨も同時に発行された。発行枚数は千円銀貨が約1500万枚、百円銀貨は約8000万枚だったようだ。

一時は1万円を超えていた東京五輪1000円銀貨

一時は1万円を超えていた東京五輪1000円銀貨

 その後、東京五輪の記念銀貨はプレミア付きの商品として高く取引されることになる。趣味のコイン収集が盛んだった70年代、ケネディ・スタンプ・クラブでは状態のよいものを1万8000円で販売していた。大阪市内のコイン店の経営者は「バブル期には2万5000円が付いた」と振り返る。日本が繁栄に向かっていた当時の象徴として、コイン店で人気の定番商品となった。しかし、バブルの崩壊とともに趣味の収集人口も減少。一般的な保存状態の千円銀貨の店頭価格は1枚2000円まで落ち込んでいた。「プルーフ」と呼ばれる鏡のように光沢のある貨幣でも1万5000円程度にしかならないという。

 東京五輪記念の百円銀貨も取引が活発になってきた。ネットでは1枚100円台、コイン店では300円前後と、店頭価格が2000円する千円銀貨より手ごろだ。ネットオークションの価格比較サイトを運営するオークファンによると、100円銀貨の有力ネットオークションでの取引数は12年に1079件。1~9月上旬は11年並みの827件に達し、「最終的には1240件となる見込み」(同社)だ。

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