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チェンジアップ(豊田泰光)

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ダルビッシュ、ワインドアップ投法の美しさ

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2011/9/1 7:00
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日本ハム・ダルビッシュ有がオールドファンからの要望に応え、セットポジションから投球していたのをワインドアップに変えたそうだ。

このごろはワインドアップ派が減り、わざと猫背にして小さく構え、振りかぶらずに投げる投手ばかりになった。

ダルビッシュに注文したのが古くからのファンだったというあたり、ワインドアップの時代がいかに遠くなってしまったことか。

腰をかがめた姿勢からの投法はロッテの小宮山悟君らの世代がメジャー式にならい、日本でも定着してきた。振りかぶることによって投球の手順が増え、力が分散するとか、動作の精度が下がるといわれれば確かにそうだろう。

動きが大きいと癖が出て球種がばれやすく、野茂英雄君のトルネードなども少しずつ小さくなっていった。

しかし、理にかなっているというだけでいいのか。ワインドアップをみたいといったファンの気持ちが私はわかる。

キリキリと弓を引き絞るようにじっくり振りかぶり、力満ちて一気に解き放たれるボール。ワインドアップモーションの1球には舞踊などでいう「序破急」の妙がつまっている。

そこへいくと「序」も「破」も省いたような今どきの投法は味気ない。小宮山君ら先駆者についてはそれも個性だと思うが、みんなあのフォームになったら、プロ野球そのものが小さくみえる。

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