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迷い消え真っ向勝負 楽天・則本、2年目の「悟り」

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2014/6/24 7:00
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このチームは自分が引っ張っていく。そんな気概が2年目の右腕にあふれている。楽天の則本昂大(23)。昨季24勝0敗と絶対的なエースだった田中将大(米ヤンキース)が抜け、パ・リーグ西武と同率の5位と低迷するチームの中でここまで13試合に登板し、5完封を含む8勝(4敗)、防御率2.29と孤軍奮闘している。(記録は23日現在)

憧れの舞台で初登板初勝利

21日、甲子園での阪神戦。則本は躍動した。序盤こそ制球が定まらずやや不安定だったが、味方の援護を受けた中盤以降は安定していった。四回には自己最速タイの153キロをマーク。直球を主体に押していった。最後は九回2死一、三塁のピンチも、今成を一ゴロに打ち取って、7安打無四球での完封劇だった。

「最終回は力んだけれど、何とか抑えることができた。聖地で勝利できてうれしい」とヒーローインタビューで答えた則本。滋賀・八幡商高時代には甲子園とは縁がなかっただけに、憧れの舞台での初登板初勝利を素直に喜んだ。

この完封劇には大きな記録もついてきた。2011年のダルビッシュ有(米レンジャース)の3完封を上回る交流戦での新記録となる1シーズン4完封。「(記録のことは)前回の巨人戦の登板の前に知った。狙っていました」と充実の表情をみせていた。

昨季、中央球界では無名の三重中京大からドラフト2位で楽天に入団した。140キロ台後半の速球を軸に打者に向かっていく強気の投球は星野監督ら首脳陣の目を引いた。同期の新人でただ1人、1軍の春季キャンプに帯同すると、オープン戦でも結果を残した。

55年ぶりの新人での開幕投手

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した田中の疲労もあって、パ・リーグでは1958年の杉浦忠(南海)以来55年ぶりとなる新人での開幕投手も任された。結果は6回1/3を投げて4失点で敗戦投手となったものの、以後1年間ローテーションを守り続けて、田中将に次ぐ15勝(8敗)。楽天のリーグ初制覇、日本一の原動力となった。

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