西武苦戦、見透かされた渡辺監督の「エース気質」
スポーツライター 浜田昭八

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2013/9/23 7:00
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1980年代から90年代にかけての西武は、V9巨人にヒケをとらぬほど強かった。その当時の主力選手3人が今季、パ・リーグの監督として顔をそろえた。捕手だったロッテ・伊東勤、3番中堅手のソフトバンク・秋山幸二、エースだった西武・渡辺久信である。

怪しくなったCS進出

西武・渡辺は新人監督だった2008年以来、5年ぶり2度目の優勝を目指したが、今シーズンは3歳年長の"兄弟子"2人に痛め続けられた。節目でロッテ、ソフトバンクにたたかれ、優勝はおろか、クライマックスシリーズ(CS)進出も怪しくなった。

11、12年に連続してスタートダッシュに失敗した。今季は細心の準備を整えて開幕に臨んだ。日本ハム、ソフトバンクと対戦した最初の2カードで5勝1敗。勢いに乗って走り、18勝9敗の首位で4月を終えた。輝いたのはこの辺りまでだった。

12年暮れに大リーグを目指したチームリーダーの中島裕之が退団した。主砲の中村剛也は左ヒザを手術して戦列から離れたまま。この危機的状況にもかかわらず、渡辺は「泣くな、ほえろ、逃げるな」と勇ましい指針を掲げて陣頭に立った。

投手陣の足並みそろわず

だが、セパ交流戦の直前、ロッテ、ソフトバンクとの各2連戦に全敗したのがケチのつき始め。交流戦は11勝13敗とパ・リーグ勢の中で唯一負け越した。セを圧倒した他5球団が上向く中で、じりじりと後退した。

投手陣の足並みがそろわなかった。中でも、前年のストッパーから先発復帰を目指した涌井秀章の不振が痛い。よかったのは開幕後3度の先発で3勝したときだけ。以後は変調し、中継ぎ、2軍調整で試みた立ち直り策も効果がなかった。

やっと1軍に定着、9勝をマークした菊池雄星のリタイアもこたえた。左肩を痛めて8月7日に登録抹消、復帰のメドは立っていない。西口文也と石井一久の両ベテランも、ほとんど戦力にならないままだった。

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