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チェンジアップ(豊田泰光)

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投球は多弁を要せず

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2011/1/20 7:00
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見た目にも曲がるバレバレの変化球なら、こちらも対応のしようがある。皆川の球はこれみよがしの変化をしない代わり、捕らえたと思った瞬間に「あれれ?」とバットの芯をはずされているのだった。

マウンド上で闘志を表すこともなく、むっつりとして投げ続け、凡ゴロの山を築いていった。

寡黙な投球はおよそ主張するということのない人柄そのままだった。

好リードでその力を引き出したのは野村だったが、野村もまた抜群の制球力を利用した研究によって、随一の配球理論を構築したという面があるだろう。

寡黙な皆川が野村の弁舌を借りて、今も投球術を語り続けているのだと思い、私はちょっと愉快な気分になる。

(野球評論家)

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