小川監督、委ねられたヤクルト刷新への地ならし
スポーツライター 浜田昭八

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2013/10/20 7:00
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2013年のシーズンに臨むヤクルト・小川淳司監督の決意は「巨人、中日に少しずつ近づき、優勝したい」だった。だが、終わってみれば首位巨人と28.5ゲーム差の最下位だった。

投打の主力に故障者が続出したのが、転落した最大の原因だった。ざっと数えても開幕投手の館山昌平、10勝左腕の村中恭兵、ストッパーのバーネット。野手では主軸打者ミレッジ、畠山和洋、正遊撃手の川端慎吾、正捕手の相川亮二……。

傷だらけの「飛べないツバメ」

このほか、左腕石川雅規ら、古傷が再発してフル稼働できなかったり、不振に陥ったりする選手も相次いで出た。まさに傷だらけの「飛べないツバメ」状態だった。

スタートは阪神、広島に2勝1敗と勝ち越し、開幕ダッシュに成功したかに見えた。だが、エース館山が右肘を痛め、2試合に投げただけで離脱してからチームの歯車が狂った。新人小川泰弘の健闘があったが、先発ローテーションのやり繰りに苦労した。

悪いことは重なる。4月半ばにバーネットが右脇腹を痛め、ストッパー不在の危機に直面した。前半戦は山本哲哉、後半戦は新人石山泰稚が代役を務めた。しかし、先発陣と中継ぎが不安定なため、ストッパーとしてのリズムがつかめずに苦労した。

故障者続出、繰り返した同じ過ち

小川監督は巨人、中日に迫る条件に「1年を戦い抜くスタミナ」をつけることを挙げていた。前年も故障者が出て、チームは息切れした。同じ過ちを繰り返さないと、気合を入れた。

それなのに、故障は続発した。セパ交流戦に入った5月14日に最下位に転落。それ以後は6月に1日、7月に3日間、5位に上がっただけで、ずっと最下位をトボトボと走り続けた。

防ぐことができた故障はなかったかと、思いを巡らした。選手の自己管理に問題はなかったか、コーチの管理は行き届いていたか。小さいケガを見過ごしたばかりに、故障が長引いたケースはなかったかと反省した。

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