ザックJ、攻撃を重視 ブラジルW杯日本代表決定

2014/5/12付
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 日本サッカー協会は12日、6月開幕のワールドカップ(W杯)ブラジル大会に臨む日本代表23人を発表した。本田(ACミラン)、香川(マンチェスター・ユナイテッド)ら欧州組の主力が順当に選出されるなか、昨季のJ1得点王、大久保(川崎)が2年ぶりに代表復帰を果たした。

サッカーW杯日本代表に本田や大久保ら23人。ザッケローニ監督が発表した(12日、東京都港区)

サッカーW杯日本代表に本田や大久保ら23人。ザッケローニ監督が発表した(12日、東京都港区)

 故障明けの長谷部(ニュルンベルク)や負傷中の内田(シャルケ)と吉田(サウサンプトン)も入った。遠藤(G大阪)は23人中最多の3大会連続出場となる。14人がW杯初代表。

 東京都内で記者会見したザッケローニ監督は「攻撃的な選手をたくさん選んだ。ブラジルで主導権を持って日本のサッカーをするには、このメンバーが正しいと思った」と選考理由を語った。

 日本代表は21日から鹿児島県指宿市で合宿を開始。27日にキプロスとの壮行試合(埼玉スタジアム)に臨む。29日からは米国フロリダ州で調整。当地でコスタリカ(6月2日)とザンビア(6日)と強化試合を行った後、7日にブラジルへ出発。14日に1次リーグ初戦のコートジボワール戦(レシフェ)を迎える。

 今回のメンバーに新味が乏しいと感じるのは昨年11月の欧州遠征とほとんど顔ぶれが同じだからだ。変更点は細貝(ヘルタ)、高橋(FC東京)の代わりに青山、大久保が選ばれたことだけ。オランダと引き分け、ベルギーに勝った試合に「これでいける」という手応えをザッケローニ監督は十分に感じたのだろう。

 ほっとしたのは昨季Jリーグ得点王で今季も好調な大久保の選出だ。ザッケローニ監督は大久保のゴール前での「嗅覚」と経験を評価する。確かに、W杯で1トップを任されるプレッシャーはあまりに巨大。前回の本田は特異なキャラクターでそれを力に変えたが、若い柿谷、大迫では荷が重過ぎる印象があった。そこに大久保。三十路を越えた今も“やんちゃ坊主”の色を濃く残す先輩は重荷の分担役に適任ではないだろうか。

 人選よりサプライズだったのはFWとして記載された選手が8人もいたことかもしれない。この監督、大会によって区分が変わるのはいつものこと。肩書より意味があるのは実際の配置といってしまえばそれまでだが、FW8人に監督の覚悟のようなものを見て取ることも可能だろう。

 監督は故障から回復途上にある長谷部、吉田、内田が離脱するリスクを否定し、守備面で力を発揮する選手より、FWを多くする道を選んだ。また「できるだけ多くのポジションをこなせる選手を選んだ」とも。「ブラジルで主導権を握った戦いをするために。相手に合わせるのではなく、自分たちの良さを押し出すために」

 それらの言葉の指し示す先にあるのは「総力戦」だろうか。FWの個性に目をやると、ドリブルに特化した斎藤以外は越境性の高いアタッカーが多い。右サイドの岡崎やトップ下の本田が1トップに就く。1トップの大久保がサイドに張ることもある。後ろの6人(4バック+ダブルボランチ)は固定でも、前の4人はいろいろな組み合わせがあり得るよ。そんなメッセージを含んでいるのかもしれない。

 監督が断言しても、長谷部、吉田、内田については経過観察がなお必要だろう。13日に発表される7人のバックアップメンバーはおさおさ準備を怠ってはなるまい。

 ベスト16に入った4年前の南アフリカ大会に比べるとCBの跳ね返す強さは明らかに劣る。高さ勝負を挑まれたら酒井宏の投入で抗するくらいしか思い浮かばない。それでも監督は高さ、強さの補修より、速く軽快な攻撃を貫く選択をした。

 攻め勝つ――。ブラジルでの最大のテーマになる。(武智幸徳)

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