2019年6月17日(月)

スペシャル

フォローする

東京で20年五輪 日本のスポーツを新たなステージに
運動部長 北川和徳

(1/2ページ)
2013/9/8 7:30
保存
共有
印刷
その他

半世紀以上の時を経て、夏季五輪が再び日本にやってくる。社会的、経済的にも強烈なインパクトを持つ巨大イベントは、ビジネス感覚に乏しく、時代の変化に対応できずにいる日本のスポーツを新たなステージにバージョンアップする絶好のチャンスをもたらしてくれるはずだ。

90年代以降、プロ化の波が転機

企業と学校を基盤にしてきた日本の競技スポーツは、1990年代以降、プロ化の波にさらされ転機を迎えた。不況で企業スポーツの廃部が相次ぎ、企業の広告塔として繁栄してきたプロ野球も興行で黒字化しているのは一部球団にすぎないことが露呈。地域密着を掲げて成功したサッカーのJリーグをきっかけに、さまざまな競技で自立を目指すクラブチームが全国各地に生まれたが、多くは収入を拡大できず存続に苦しんでいる。

最近では、公金である補助金をきちんと管理できない競技団体の組織としてのガバナンスの欠如、現場での暴力的な指導のまん延など、旧態依然のスポーツ界の古い体質も改めて問題視されている。

五輪メダリストでも一部を除けば競技を続ける環境づくりに苦闘する。閉塞感さえ漂う現状に、7年後に控えた東京での五輪はどんな変化をもたらすか。国立競技場の全面改装をはじめ、競技・トレーニング施設は充実する。メダル倍増を目指して国からの強化費の配分も大幅に増える。選手やチーム、そして競技そのものにも、企業など民間の資金が集まりやすくなるだろう。

持続的に成長できるシステム必要

だが、与えられたものを享受するだけでは、五輪が終われば元のもくあみ。この機会を最大限に活用し、たとえマイナー競技であっても持続的に成長できるシステムを新たに作り上げることが必要だ。

地域活性化に必死で取り組む地方都市で今、スポーツは新たな価値を示しつつある。国内外から客を呼び込むための貴重な観光資源として活用されている。サッカーJ2の札幌には7月、ベトナムのスター選手が入団した。急速に経済発展するベトナムから北海道への集客が狙えるのはもちろん、スポンサーである地元企業の新市場へのアピールにもつながる。

サッカーでは札幌のほかにも複数のチームがアジア出身選手の獲得に動いている。全国で20都市を超えるまで拡大したバスケットボールのbjリーグにも、バスケットの盛んなアジア各国を照準に同様の動きが出てきそうだ。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

スペシャル 一覧

フォローする
カナダ勢で初めてNBAの頂点に立ち、優勝トロフィーを掲げて喜ぶラプターズの選手ら=APAP

 2018~19年シーズンの米プロバスケットボールNBA王者を決めるファイナル(決勝)で、トロント・ラプターズが初優勝を果たした。6月13日、3勝2敗と王手をかけて迎えた敵地での第6戦で、3連覇を狙っ …続き (6/17)

 3月末に公務員ランナーを卒業した川内優輝(32、あいおいニッセイ同和損保)がプロに転向して活動の場を広げている。全国津々浦々、毎週のようにレースを重ねてきたスタイルを生かして地域に貢献。市民ランナー …続き (5/28)

けが人続出の状況でも2大エースの一人、カリー(右)が大活躍。ウォリアーズの自信に満ちたプレーは変わらない=ロイターUSA TODAY Sports

 2018~19シーズンのNBA(全米バスケットボール協会)王者を決めるプレーオフも大詰めに近づいている。西カンファレンスではゴールデンステート・ウォリアーズ、東カンファレンスではミルウォーキー・バッ …続き (5/20)

ハイライト・スポーツ

[PR]