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緊迫の延長戦、太田が決勝の一撃 フェンシング団体

2012/8/6 0:27
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日本とドイツの両エースがにらみ合う。男子フルーレ団体準決勝、試合は一進一退のままクライマックスへ。残り1秒から放った一撃で太田が追いつき、スコアは40-40。最後の1ポイントを争う延長戦に決勝への切符は委ねられた。

ドイツを破って決勝進出を決め、喜ぶ(左から)太田、三宅、淡路、千田=共同

しびれるような緊迫感。2人の剣が同時に伸びた。両方のチームから歓声がわき起こる。相打ち。延長戦で3度目となるビデオ判定へと持ち込まれ、騒然とした場内が一転して静まりかえる。数分の静寂後、両手を突き上げて絶叫する太田の元へ千田や三宅が駆け寄って、日本に狂喜乱舞の輪ができた。

明暗を分けた1ポイント。ドイツ選手の一振りは腕が最後まで伸びきっていないと判定され、太田の攻撃の方が認められた。団体戦で初めてのメダルが確定。「厳しい試合だったけど、場内の雰囲気や応援も判定を後押ししてくれた」。大粒の汗を光らせて太田が語る。三宅は「ベンチワークも含めてチームが一丸になった。太田先輩の諦めない姿勢だと思う」。ぎりぎりの緊張感のなかで大きな1ポイントをもぎ取った頼もしいエースに感謝した。

昨年の世界選手権王者の中国との準々決勝では千田がチームを奮い立たせる剣さばきをみせ、45-30で勝利。勢いに乗った。決勝進出に千田は「素直にうれしい。(最後のポイントは)祈るような気持ちで、何とか太田さんに踏ん張ってほしいと思いながら見ていた」と高鳴った思いを正直に話した。

決勝で戦うイタリアは世界ランキングの上位選手がそろう強豪。それでも「これまで何度も負けているけど、思う存分にやりたい」と千田。胸を借りるつもりでぶつかっていく。(岸名章友)

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 淡路卓の話 最初からイタリア戦に出るという話をきいていた。準備はちゃんとできた。決勝まで体力を使っていなかったので、自分の運動量を生かせた。〔共同〕
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 太田雄貴の話 苦しい戦いが多かったが、いいチームメートに恵まれてここまで来られたと思う。今出せるものを全部出せた。特に(千田)健太が被災地出身なので、メダルをプレゼントしたかった。〔共同〕
…続き (2012/8/6)

 千田健太の話 周りのことを気にしないで集中しようと思った。これまではけがで苦しんで、4年間うろうろした。個人戦は前のめりになって反省した。地元が喜んでくれれば本当にうれしい。〔共同〕 …続き (2012/8/6)

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