2019年2月19日(火)

柔道・園田監督「暴力の認識なかった」 辞意表明
好成績へ焦り「指導力不足が原因」

2013/1/31付
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ロンドン五輪代表を含む柔道女子の15選手が園田隆二代表監督(39)らの暴力行為などを日本オリンピック委員会(JOC)に告発した問題で、園田監督が31日、東京都内で記者会見し、「これ以上強化に携わっていくことは難しい」と辞意を表明した。選手への暴力行為を認めたうえ「(選手強化を)焦っていた」などと述べた。近く全日本柔道連盟(全柔連)に進退伺を提出する。全柔連が受理すれば、辞任が決まる。

暴力行為問題で記者会見する柔道女子・園田代表監督(31日)

暴力行為問題で記者会見する柔道女子・園田代表監督(31日)

園田監督は「代表監督をあずかるにあたって、金メダル至上主義があるのは事実」と指摘。好成績を出さなければならないという重圧があり「最初は(選手と)会話もあったが、時間がたつにつれ焦り、急いで強化しないといけないとの思いでたたくという方向性に進んだ」と振り返った。

暴力を伴った指導について「全日本の合宿で私以外にたたくコーチを見たことはない。私は特殊」と強調。「(手が出てしまったのは)指導力の不足が原因。選手との話し合いのもとでもっと(指導内容を)理解させる必要があった」と反省の弁を述べた。

ただ「暴力という認識はなかった。選手に対し、乗り越えてもらいたい精神的な部分があり、手をあげてしまった」「(選手と)信頼関係ができていると思っていたが一方的だった」などと釈明する場面も。自らも選手時代にたたかれた経験があり「体罰とは感じていなかった」とも話した。

昨年9月にも全柔連に女子選手から告発があり、園田監督は厳重注意を受けていた。この時点で辞任も考えたが、周囲と相談した結果、続投することを決めたという。

今後を問われると、数秒間無言に。「たたくことで本当に自立した選手をつくっていけるのか。もう一度、何のために柔道を教えていくのか、原点に立ち返って考えたい」と言葉を選ぶように答えた。

全柔連の関係者によると、進退伺は2月1日にも提出される見通し。提出された場合、全柔連は執行部が協議し、対応を決定するという。

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