ピンク・パンサーの2億円ティアラ強盗、初公判で全面否認
東京・銀座の宝石店で2007年6月、2億円相当のティアラなどが盗まれた事件で、強盗などの罪に問われた国際強盗団「ピンク・パンサー」構成員でモンテネグロ国籍、ハジアフメトビチ・リファト被告(43)の初公判が31日、東京地裁(島田一裁判長)であった。リファト被告は「強盗団のメンバーではなく、銀座に行ったこともない」と述べ、起訴内容を否認した。
検察側は冒頭陳述で、リファト被告と共犯の別のモンテネグロ人の男が変装し、客を装って入店したと主張。「共犯者が店員に催涙スプレーを吹きつけ、リファト被告がショーケースをこじ開けてティアラを奪った。犯行時間は30秒だった」などと指摘した。
リファト被告は犯行後に出国したとして、警視庁が国際手配。キプロスで身柄を拘束され、スペイン経由で日本に移送された。
起訴状によると、リファト被告は07年6月14日、銀座の宝石店「エクセルコダイヤモンド東京本店」で、ティアラとネックレス(計2億8400万円相当)を奪ったとされる。