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すばる望遠鏡、視野が世界最大 アンドロメダ鮮明

新カメラ搭載で宇宙探査弾み

新カメラで撮影したアンドロメダ銀河=共同・国立天文台HSCプロジェクト提供

世界最高級の性能を誇る米ハワイ島のすばる望遠鏡で、巨大なカメラを交換し、大幅な性能アップを達成したと国立天文台が31日、発表した。すばる望遠鏡の特長だった広い視野をさらに7倍近く広げ、一度に観測できる範囲はこのクラスの望遠鏡で世界最大。望遠鏡の中心的な装置となるカメラの交換は、1999年の観測開始から初めてとなる。

天文台は新カメラの初画像として、ハワイから最も大きく見える銀河のアンドロメダ銀河の姿を公開。これまで部分的に撮影して合成していたが、ほぼ全体を一度に捉えた。極めて鮮明な画像で、一つ一つの星を判別できるという。

新カメラを使って過去に例のない規模の宇宙の探査に乗り出し、宇宙最大の謎である暗黒物質や暗黒エネルギーの解明に挑戦する。

新たに搭載したのは、全長3メートル、重さ3トンで8億7千万画素の巨大デジタルカメラ。従来の8千万画素のカメラでは満月よりやや大きい範囲が見えていたが、新カメラは満月9個分の広さを撮影できる。

天文台は昨年8月、天体の光を集める主鏡から約15メートル上に新カメラを設置。遠方の天体のかすかな光を観測できる高い感度を実現した。

今後は広い視野を生かして、数億個の銀河を精密に計測。銀河の分布やわずかな形のゆがみを調べることで、宇宙の大部分を占めるが目には見えない暗黒物質や暗黒エネルギーの性質に迫ることが期待できるという。

開発、製造費は約56億円で浜松ホトニクス(浜松市)やキヤノン、三菱電機が携わった。プロジェクトを率いた天文台の宮崎聡准教授は「日本の技術を結集した世界最強のカメラ。(すばる望遠鏡は)生まれ変わったといえる。暗黒エネルギーの研究で日本発の成果を出したい」と話した。〔共同〕

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