2019年6月17日(月)

緊急地震速報の的中率低迷、11年度は56%
気象庁、精度向上へ改修急ぐ

2012/5/31付
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緊急地震速報の的中率が2011年度は56%にとどまったことが、気象庁が31日発表した業務評価リポートで分かった。東日本大震災の余震が続き的中率が低迷しており、同庁が掲げる「15年度までに85%以上」という目標に遠く及ばない。同庁は精度の向上を目指し、地域によって異なる地面の揺れやすさを反映した処理ができるシステムへの改修を急いでいる。

緊急地震速報は10年度まで、異なる地震を1つの地震として処理してしまうプログラムだった。それでも地震が少なかった07年度は75%、08年度は82%、09年度は76%と的中率は高めだったが、10年度は東日本大震災の発生で処理する地震の数が急増。「プログラムが追いつかず誤って処理したまま発表してしまった」(同庁)ことから28%に低下した。

11年度には異なる地震を分離して測定できるようプログラムを改修したが的中率は56%どまり。このため同庁は現在、地点ごとの揺れやすさを反映できるようさらなるシステム改修を進めている。同庁は「異なる地震を分離して測定するプログラムの改修作業を継続するとともに、地面の揺れやすさを反映できれば目標に到達できる」と精度の向上を期待する。

一方、業務評価リポートは震度や津波警報などの地震津波情報の発表時間について、11年度までの目標3分未満に対し、11年度は平均で3分だったとして「目標をほぼ達成」とした。

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