2019年3月21日(木)

どこでも移動「ドア」登場、西武鉄道が新型ホーム柵

2013/8/31付
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西武鉄道は31日、乗客の線路への転落を防ぐ新しいホーム柵(ホームドア)を埼玉県所沢市の新所沢駅で試験的に導入した。扉の数や位置が異なる電車に対応し、柵が自在に移動してドアが開閉する。約半年間、安全性や耐久性を確かめ、来春以降の実用化を目指す。

首都圏では鉄道各社の乗り入れが進み、どんな車種でも対応できるホーム柵への期待は高い。

新しいホーム柵は「戸袋移動型」と呼ばれ、神戸製鋼所と東大が共同開発した。神戸製鋼によると、電気信号でホームに入ってくる電車の種類を特定し、扉の数や位置に応じて柵ごと動く。高さ約1.3メートルで鉄製。

運用開始後の午前8時20分、電車がホームに近づくと、ホーム柵は青いランプを点灯させて電子音を鳴らしながら、約20秒かけて列車の扉とぴったりの位置まで移動。車掌が柵に付いたボタンを押して開閉した。

西武鉄道は今回、新所沢駅下りホームの電車1両分だけにこの柵を設置した。ラッシュ時にホームを混乱させないかなど、乗客の反応も調べる。

毎日この駅を使うという会社員の男性(47)は「停車からドアが開くまでの時間が長く、急いでいたらイライラしそう」と、柵の位置を調整する数秒間が気になった様子だった。

神戸製鋼の担当者は「乗客が実際に利用し、天候や気温も変化する中で、使用に耐えられるか調べたい」と話した。

ホーム柵は高額な設置費用が導入を阻んでおり、東急や相模鉄道は9~10月、大掛かりなホーム柵ではなく、ワイヤやバーだけの簡易なタイプの試験運用を始める。

国土交通省によると、乗客がホームで列車に接触したり、線路に落ちたりした事故(自殺を除く)は2011年度に全国で209件、12年度は223件あった。〔共同〕

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