安保問題、学生と討論 慶応大で元米国務副長官

日本経済新聞社と慶応義塾大学グローバルセキュリティ研究所は30日、「白熱討論 アジア新時代~問われる日米の絆」を慶応義塾大学三田キャンパス(東京・港)で開いた。リチャード・アーミテージ元米国務副長官を迎え、東アジア地域の安全保障問題について学生らと意見交換した。
会場には学生ら約700人が来場した。「日本が集団的自衛権を行使しなくても日米の友好関係は続くのか」と学生が質問。アーミテージ氏は「百パーセント同盟は続く。ただ行使できれば(日本は)東アジアの平和と安定により貢献できる」と答えた。
安保戦略を取りまとめる国家安全保障会議(日本版NSC)を設置する構想への関心も高かった。ビデオでコメントを寄せたカート・キャンベル前米国務次官補は同構想について「日本の周辺環境が大きく変化しているのに対応した自然な動きだ」と評価した。