猛毒ダコ注意 神奈川沿岸で捕獲、かまれると死亡も
温暖化で北上か

2013/8/3付
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 猛毒があり、かまれると死亡する恐れがある「ヒョウモンダコ」が神奈川県沿岸で4~6月に相次ぎ捕獲され、自治体が住民や海水浴客に注意を呼びかけている。九州以南の暖かい海に多く生息しているが、温暖化の影響で生息域が広がっているとみられる。関東近海にも北上してきている可能性が高く、関係者は「見つけても絶対に触らないで」としている。

フグと同じ毒を持つヒョウモンダコ=神奈川県水産技術センター提供
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フグと同じ毒を持つヒョウモンダコ=神奈川県水産技術センター提供

 「ヒョウモンダコではないか」。6月中旬、神奈川県茅ケ崎市の漁港で釣りをしていた男性が、岸壁から数メートルの海面を泳ぐタコを網ですくったところ、特徴的な青い斑点があるのを目にして、市農業水産課に連絡した。

 市職員がタコを引き取り、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で鑑定した結果、ヒョウモンダコと確認された。

 県水産技術センターによると、ヒョウモンダコは主に熱帯・亜熱帯のサンゴ礁や岩礁に生息。体長10センチ程度で、普段は地味な褐色だが、興奮すると全身に鮮やかな青い斑点が浮かび上がる。

 唾液にフグと同じ毒「テトロドトキシン」が含まれ、かまれると吐き気を催したり呼吸困難に陥ったりする恐れがある。海外では死亡例もある。

 茅ケ崎市の発見場所は海水浴場から数百メートル。市はすぐに「絶対に触らないでください」と書いた写真入りポスターを海水浴場の入り口など15カ所に張り出した。

茅ケ崎市が海水浴場に張り出した注意を呼びかけるポスター
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茅ケ崎市が海水浴場に張り出した注意を呼びかけるポスター

 海の家を経営する男性(77)は「海水浴場では見つかっていないが、毒のあるタコがいるという話が広がると客足に影響するかもしれない」と顔をしかめる。

 神奈川県水産課によると、同県内では4、5月にも湯河原町の海で素潜り漁をしていた漁師がヒョウモンダコを発見し、捕獲した。昨年も1匹捕獲されている。

 千葉県の水産総合研究センターによると、同県でも2011年に初めて捕獲の報告があり、12年も1匹が捕獲されている。今年は今のところ発見例はないという。

 関東へは九州方面から黒潮に乗って北上してきたとみられ、近年は近畿の太平洋側のほか、福井県など日本海側でも見つかっている。

 水産大学校の荒木晶准教授(水産動物学)は「温暖化で関東沿岸も生息できる環境になりつつあり、北限が上がる可能性もある」と指摘。「人が触らなければタコから攻撃してくることはまずない」と説明している。

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