牛の生レバー、飲食店など提供禁止 6月にも
厚労省部会

2012/3/30付
保存
共有
印刷
その他

厚生労働省の乳肉水産食品部会は30日、飲食店などで牛の生レバー(肝臓)の提供を法的に禁止する意見をまとめた。「牛レバ刺し」などで相次ぐ食中毒を防ぐため、生レバーを提供する場合は加熱を義務付ける案を示した。厚労省は近く内閣府の食品安全委員会に諮問し、答申を受けて6月中にも食品衛生法に基づく罰則付きの規格基準として施行する方針。

部会は生レバーを使って食品を製造、加工する場合、腸管出血性大腸菌などを殺菌するため、中心部を63度で30分間加熱することが必要と提案。飲食店での提供のほか、小売店の販売も規制の対象となる。違反すれば「2年以下の懲役か200万円以下の罰金」が科される罰則規定も盛り込んだ。

牛の生レバーは1998年以降、128件の食中毒が発生。菌の除去が難しい牛レバー内部には食中毒を引き起こす細菌「カンピロバクター」のほか、毒性の強い腸管出血性大腸菌O(オー)157が見つかった。厚労省が昨年7月、飲食店などに提供自粛を要請していた。

同部会は昨年12月から、生レバーの提供禁止を巡る本格的な議論をスタート。提供の自粛を要請した昨年7月以降も食中毒の発生が4件報告されたことや、現時点では生レバーを安全に提供できる有効策がないことから提供禁止が妥当と判断した。

部会で参考人として意見を述べた全国食肉事業協同組合連合会(東京)の小林喜一専務理事は「生産者や流通業者への影響は大きい。生食は食文化でもあり、対応を検討したい」と話した。

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]