2018年11月13日(火)

将棋ソフト、初めて現役男性プロ棋士破る
ponanza、終盤の攻め鋭く

2013/3/30付
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将棋の5人のプロ棋士と5種のコンピューターソフトが戦う第2回電王戦の第2局が30日、東京・渋谷の将棋会館で指され、佐藤慎一四段が将棋ソフト「ponanza(ポナンザ)」に141手で敗れた。将棋ソフトが公の場で現役の男性プロ棋士に勝ったのは初めて。

第2回電王戦第2局で将棋ソフト「ponanza」に敗れたプロ棋士の佐藤慎一四段(30日、東京都渋谷区)=共同

第2回電王戦第2局で将棋ソフト「ponanza」に敗れたプロ棋士の佐藤慎一四段(30日、東京都渋谷区)=共同

中盤では佐藤四段が優勢な局面もあったが、ポナンザが終盤で鋭い攻めを決めて逆転勝ちした。

終局直後、ポナンザ開発者の山本一成氏は「非常に光栄。今日はたまたま運が味方したところもある」と感激に声を詰まらせながら語った。佐藤四段は「勝てる局面もあったと思うが、しっかり決めきれなかった。これも実力と受け止めないといけない」と言葉を振り絞った。

第1局では阿部光瑠四段がソフトを破っており、プロ棋士対ソフトの対戦成績は1勝1敗となった。船江恒平五段とソフト「ツツカナ」が対局する第3局は、4月6日に将棋会館で指される。

1970年代半ばに開発が始まったとされる将棋ソフトは、約20年かけてアマ初段の水準に到達。以降、ソフト開発手法とハードの進歩で急速に強くなり、2010年には女流棋界の第一人者である清水市代女流六段を、12年には現役を退いて長かったとはいえ名人経験もある故・米長邦雄永世棋聖を破った。

今回のポナンザは、1秒間に3000万~4500万手を読む能力を持つ。自身もアマ強豪である山本氏は終局後の記者会見で「膨大な計算能力を持つコンピューターと対等に戦える、人間の偉大さを改めて実感した」と語った。

チェスでは、97年に米IBMの「ディープブルー」が世界チャンピオンに勝利している。

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