2019年2月20日(水)

沖ノ鳥島で桟橋転覆、5人死亡2人不明 設置作業中

2014/3/30付
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30日午前7時半ごろ、沖ノ鳥島(東京都)の港湾係留施設の建設現場で、設置作業中の桟橋が転覆、作業員16人が海に投げ出され、5人が死亡、2人が行方不明になった。他の9人は救助され、うち4人が軽傷を負った。第3管区海上保安本部(横浜市)は巡視船と航空機を現場に派遣し、業務上過失致死傷容疑を視野に事故の詳しい状況を調べる。

沖ノ鳥島の港湾係留施設建設現場で傾く浮桟橋(30日、関東地方整備局港湾空港部提供)=共同

沖ノ鳥島の港湾係留施設建設現場で傾く浮桟橋(30日、関東地方整備局港湾空港部提供)=共同

沖ノ鳥島に建設中の港湾係留施設の完成イメージ(関東地方整備局港湾空港部提供)=共同

沖ノ鳥島に建設中の港湾係留施設の完成イメージ(関東地方整備局港湾空港部提供)=共同


沖ノ鳥島は東京から約1700キロ離れた日本最南端の無人島。国土交通省は、周辺の排他的経済水域(EEZ)の資源探査を行う調査船が立ち寄れるように、海上に4つの桟橋をつなげた港湾係留施設を建設する工事を進めている。

国土交通省関東地方整備局によると、死亡したのは▽新日鉄住金エンジニアリングの中島健一さん(63)▽下請けの「深田サルベージ建設」(大阪市)の川内歩さん(48)▽同、平信雄さん(63)▽下請けの「子原海事」(北海道函館市)の吉村伸也さん(35)の4人と、財団法人「港湾空港総合技術センター」(東京都千代田区)の60代の職員。

五洋建設の老田尚志さん(36)と下請けの「山九」の中西隆さん(64)が行方不明になっている。

転覆したのは港湾係留施設を構成する4つの桟橋の1つ「中央桟橋」で、長さ30メートル、幅20メートル、高さ5メートル。海底に打ち込んで固定するための4本のくい(長さ47メートル)が上部に突き出ていた。運搬用の台船を海中に沈めて桟橋を浮かせた後、設置場所までえい航する途中で転覆したという。

海に投げ出された16人は桟橋の上で作業中だった。全員が救命胴衣を着けていたという。30日午前5時時点の現場付近の天候は晴れ、波の高さは0.8メートル、毎秒5メートルの風が吹いていた。

関東地方整備局港湾空港部の松永康男部長は30日午後、記者会見し「何らかのトラブルがあった。重心が一方に偏ってしまった可能性などが考えられる」と話した。

桟橋の設置工事は昨年8月から今年9月までの工期で、五洋建設、新日鉄住金エンジニアリング、東亜建設工業の3社の共同企業体(JV)が受注した。

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