2019年2月20日(水)

ベネチア国際建築展、日本館の被災地展示に金獅子賞

2012/8/29付
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【ベネチア=共同】イタリアのベネチアで2年に1度開かれるベネチア・ビエンナーレ国際建築展の授賞式が29日行われ、日本館での展示が国別参加部門で、最優秀賞の金獅子賞に選ばれた。建築家の伊東豊雄さん(71)らが東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市に建築中の集会所「みんなの家」の設計プロセスなどを紹介した。

ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示。中央は「みんなの家」の模型(27日、イタリア・ベネチア)=共同

日本館の同賞受賞は、1996年に磯崎新さん(81)らが阪神大震災の廃虚を再現した展示以来2度目。伊東さんは「被災地の特殊な状況のプロジェクトがうまく伝わるか不安だったが、世界の人々に理解され、うれしい」と話した。

第13回の今回は、50カ国以上が参加。日本館のコミッショナーは伊東さんで、テーマは「ここに、建築は、可能か」。多くの命や建物が失われた被災地で、建築に何ができるか問い掛けた。建築家の乾久美子さん(43)、藤本壮介さん(41)、平田晃久さん(41)、写真家の畠山直哉さん(54)と共同で出展した。展示はみんなの家の設計プロセスを紹介する模型や、同市出身の畠山さんが撮影した被災地のパノラマ写真など。

主催者側は「あれだけの災害を受けた中で、若い建築家や地域とコラボレーションしてつくりあげた展示に、人間が持つ温かみと興奮を感じた」と授賞理由を説明した。

みんなの家は木造2階建て、建築面積は約30平方メートル、高さ約10メートル。津波の塩害で立ち枯れになったスギ19本を柱に用いる。縁側やバルコニーを設け、階段はらせん状。10月末に完成する予定だ。

ビエンナーレ全体のテーマは「コモングラウンド(共通の基盤)」。一般公開は11月25日まで。

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