2019年1月23日(水)

日債銀粉飾事件、旧経営陣に逆転無罪 差し戻し控訴審

2011/8/30付
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旧日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)の粉飾決算事件で、証券取引法違反(有価証券報告書虚偽記載)の罪に問われた元会長、窪田弘被告(80)ら旧経営陣3人の差し戻し控訴審判決が30日、東京高裁であった。飯田喜信裁判長は銀行の経営判断の裁量を認め、3人を執行猶予付き有罪とした一審判決を破棄、いずれも逆転無罪を言い渡した。

ほかに無罪判決を受けたのは元頭取、東郷重興被告(67)と元副頭取、岩城忠男被告(73)。飯田裁判長は「当時の会計基準では、不良債権を処理しなかったことは銀行の経営判断として許容範囲内だった」と述べた。

窪田元会長らは1998年3月期決算で、旧大蔵省が97年に出した厳格な資産査定基準に従わず、不良債権を約1592億円少なく見せかけ、損失額を圧縮した虚偽の有価証券報告書を提出したとして起訴。最高裁は2009年、「当時は過渡期で(不良債権を緩く査定する)旧基準も許容されていた」とし、旧基準に照らして違法だったかを審理し直すために高裁に差し戻した。

同様の構図で争われた旧日本長期信用銀行(現新生銀行)の粉飾決算事件でも、最高裁が元頭取ら3人に逆転無罪を言い渡し、確定している。

日債銀事件で一審・東京地裁は04年、窪田元会長に懲役1年4月、執行猶予3年、東郷元頭取と岩城元副頭取に懲役1年、執行猶予3年をそれぞれ言い渡し、07年の差し戻し前の二審・東京高裁も支持していた。

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