2019年2月21日(木)

姫路の日本触媒工場で爆発 1人死亡、30人重軽傷

2012/9/29 20:35 (2012/9/30 0:44更新)
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29日午後2時30分すぎ、兵庫県姫路市網干区の日本触媒姫路製造所で爆発があり、消火活動中だった消防隊員1人が死亡し、工場従業員1人が意識不明の重体となった。ほかに従業員ら29人が重軽傷を負った。同社によると、アクリル酸の入ったタンクの温度が上昇し、爆発したという。消防車3台も爆発を受けて焼け焦げた。姫路市消防局は詳しい状況や出火原因を調べている。兵庫県警は、業務上過失傷害などの疑いもあるとみて捜査する。

兵庫県姫路市の日本触媒工場で爆発・火災が発生した(29日)

兵庫県姫路市の日本触媒工場で爆発・火災が発生した(29日)

爆発による火災は午後10時35分ごろ、鎮圧状態になった。

県警によると、亡くなったのは網干消防署の消防副士長、山本永浩さん(28)。全身にやけどを負った男性従業員(31)が重体。負傷者は24~59歳の男性で、消防隊員が18人、従業員が10人、警察官2人。このうち消防隊員と従業員の2人が重体・重傷という。負傷者はさらに増える可能性がある。

同社によると、姫路製造所は敷地面積約90万平方メートルの主力工場で、紙おむつ向けの高吸水性樹脂と、その原料となるアクリル酸を製造する。爆発したのはアクリル酸の中間貯蔵タンク。アクリル酸のほかトルエンも燃焼した可能性もあり、同社は確認を急いでいる。

同社によると、午後1時ごろに従業員がタンク付近から白煙が上がっていることを確認。姫路市消防局によると、午後1時48分ごろ同社から連絡を受け、午後2時10分ごろには正門前に消防車が到着。既に同社の放水車がアクリル酸のタンクに放水していたため、消防車も放水しようと準備していたところ爆発した。

爆発時刻は同消防局は午後2時33分ごろとしているが、同社は同2時40分ごろと説明している。周辺住民は「爆発音は2回聞こえた」としており、2回起きた可能性がある。タンク近くには焼け焦げた消防車から炎が上がり、消火作業は難航。夜まで炎と黒煙が高く上がり続けた。

日本触媒は紙おむつ向け樹脂の製造で世界シェア約3割の最大手。姫路製造所では、1976年3月にも製品のアクリル酸エステルを入れた製品タンクが爆発し、生産設備が全面的にストップする事故が起きている。

姫路市消防局によると、死亡した山本さんは2007年に関西大を卒業。09年4月に同消防局に採用され、同10月から網干消防署勤務だった。〔共同〕

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