2017年12月12日(火)

脳波で意思伝達、産総研が装置開発

2010/3/29付
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 産業技術総合研究所は29日、脳波によって意思を伝達できる装置「ニューロコミュニケーター」を開発したと発表した。小型の携帯装置が脳の活動を計測して意思を解読し、最大512種類のメッセージを表示できる。言葉を発するのが困難な重度の運動障害者の自立支援などに役立つという。2~3年後の実用化を目指す。

 開発したのは脳で機械を操作する「ブレイン・マシン・インターフェース」技術の一種。帽子のようにかぶってデータを無線送信する超小型の脳波計を頭部に取り付け、パソコン画面を見ながらメッセージを選ぶ操作を繰り返す。

 例えば「飲食する」「移動する」など8種類の言葉・図形が表示され、素早く1種類ずつ点滅する。ユーザーが選びたい1つに意識を集中していると、それが光ったときに脳波の信号が強まるので、信号の強度からどれを選んでいるかを解読できる。

 この作業を3回繰り返して意思を伝える。「移動する」「洗面所」「歯磨き」を選択すると、「洗面所に行って歯を磨きたいです」と表示したり、自分の分身となるコンピューター・グラフィックスのアバターが人工音声でメッセージを読み上げたりする仕組み。

 訓練・調整に5~10分かけ、その後は条件が良いと90%程度の精度で2~3秒に1つの選択ができるという。

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