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生徒装い「遠足中止を」と手紙 バス手配ミスのJTB中部社員

旅行会社「JTB中部」(名古屋市)多治見支店の男性社員(30)が、岐阜県立東濃高校(同県御嵩町)の遠足で使う予定だった大型バスの手配ミスを隠すため、生徒を装い自殺を示唆して遠足の中止を求める手紙を書き、学校に届けていたことが29日、学校などへの取材で分かった。同校は業務妨害容疑で、県警への被害届提出を検討しているという。

東濃高によると、遠足前日の24日午後4時ごろ、この社員から、学校玄関付近に落ちていたとする手紙が届けられた。「遠足に行くのが死ぬほどつらい。消えたい。中止してほしい」などと記されていたという。学校側はすぐに全校生徒約320人に参加の意思を確認した結果、問題はないと判断し遠足の決行を決めた。

しかし遠足当日の25日になって大型バス11台が手配されていなかったことが判明し、延期した。JTB中部が経緯を調べた結果、担当者だったこの社員は「バスを手配していると思い込んでいた」とミスを認め、「ばれないように遠足を中止させようと考え、生徒を装って手紙を書いて届けた」と話したという。

JTB中部の松本博社長は29日、同県可児市で記者会見し「深くおわびする」と陳謝。社員の処分を検討しているという。社員は2008年に入社し静岡支店を経て、11年に多治見支店に配属。約3年間、東濃高を担当していた。〔共同〕

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