2019年3月26日(火)

福島原発汚染水、砕石層漏洩で追加対策 規制委

2013/7/29付
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原子力規制委員会の検討会は29日、東京電力福島第1原子力発電所から発生する放射性物質の汚染水問題の対策を協議した。27日には海に近いトレンチ(地下の坑道)で高濃度の放射性セシウムなどが検出。規制委はトレンチの下にある砕石層からの漏洩を指摘し、追加対策や監視強化を求めた。汚染水は海へ流出しているとみられるが、東電の対応は後手に回っており、専門家らによる作業部会の設置も決めた。

会合では事務局の原子力規制庁が、データをもとに汚染水の拡散経路の予測結果を公表。コンクリート製のトレンチからの漏洩だけでなく、トレンチの下の地盤を安定させるために砕いた石を敷き詰めた砕石層を通じて放射性物質が広がっていると指摘した。

規制委は砕石層の周囲に井戸を掘り、汚染水の拡散状況の追加調査を早急に実施することを東電に要請。砕石層に薬液を注入して地下水への漏洩を止める対策も求めた。さらに海洋生物への影響も把握するよう注文をつけた。

規制委は近く、汚染水の拡散状況や環境の影響について、東電担当者や専門家が話し合う作業部会をつくり、汚染源の特定などを進める。

福島第1原発では事故直後、放射性物質が敷地内の原子炉周辺にまき散らされたが、汚染調査は放射線に阻まれて進んでいなかった。最近になって海側の地下が高濃度に汚染されていることが確認された。

東電は護岸沿いに地中で固まる薬液を注入し、海への漏洩を止める作業をほぼ終えた。汚染源とみられているトレンチから水を抜き取り、トレンチを埋める作業も9月から本格化するが、砕石層を通じて汚染水が広がっているとすれば新たな対策を求められる。

福島第1原発では海側の汚染地下水問題のほか、原子炉の冷却水に地下水が混じり込んで発生する汚染水も増え続けている。保管場所などの問題を抱えており、東電は対応で忙殺されている。

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