米ハリケーン、経済損失770億円超 死者21人に

2011/8/29付
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ハリケーン「アイリーン」の影響でニューヨーク州では浸水や停電が発生(28日)

ハリケーン「アイリーン」の影響でニューヨーク州では浸水や停電が発生(28日)

【ニューヨーク=弟子丸幸子】ハリケーンから勢力を弱め、ニューヨーク市に上陸した熱帯暴風雨「アイリーン」は28日、米東海岸に沿って北上を続けた。死者は21人、停電は450万戸にのぼり、各地の市街地で深刻な洪水被害が継続しており、経済的損失は10億ドル(約770億円)以上になる見通し。ニューヨーク市の都市圏の交通機能もまひが続いている。

オバマ米大統領は同日夕、ホワイトハウスで声明を読み上げ「依然として深刻な危険性に直面している」と強調。特に今後数日間、河川の氾濫、洪水、停電を警戒するよう強く呼び掛けた。

ロイター通信によると、災害リスク分析会社のEQECATは保険金支払額が5億~10億ドルになると試算。別の企業は11億ドルと予想している。1万便以上の航空便が欠航するなどビジネス面でも広く影響が出ており、相当な損失が発生するとみられている。

交通機能は首都ワシントン近郊の空港で同日午後、航空便の発着が再開したが、ニューヨークの3大空港、地下鉄は閉鎖が続いており、本格的な回復には至っていない。

一方、ニューヨーク市は約37万人を対象に発動した強制的な避難命令を同日午後に解除。緊急対策本部を立ち上げた在ニューヨーク総領事館も通常体制に戻した。ニューヨークで開くテニスの全米オープンは予定通りに29日に開幕することが決まった。

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