他人の卵子に核移植、英が体外受精で実用化検討

2013/6/29付
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遺伝性のミトコンドリア病の予防などを目的に、受精卵の核を、別の女性から提供され核を取り除いた卵子に移植して胚を作る体外受精の方法について、英政府が実用化のため、来年の議会での承認を目指し検討を進めていることが28日分かった。英メディアが伝えた。承認されれば世界初となる。

作った胚は受精卵の核の遺伝子と、卵子の細胞質中の正常なミトコンドリア遺伝子を受け継ぐため、生まれた子どもは遺伝的に3人の親を持つことになり、倫理的な問題を指摘する声も出ている。

心臓や骨格筋などに異常を来すミトコンドリア病の大半は、細胞質に含まれ母親から子どもへと受け継がれるミトコンドリア遺伝子の異常が原因。ミトコンドリアに異常がある受精卵から核だけを取り出し、正常な卵子に入れて子宮に戻すことで、生まれる子どものミトコンドリア病を防げるとされる。

子どもが別の女性から受け継ぐ遺伝子は、全体のうちごくわずかな比率で、子どもの外見的特徴などには影響を与えないという。

英国で政府の研究監視機関「人受精・発生学委員会(HFEA)」の認可を受け、実用化に向けた研究が進められてきた。HFEAはこの手法について、世論からは広範な支持を得られているとの見解を示している。(ロンドン=共同)

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