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全日空機、一時ほぼ背面飛行 機首最大35度下向き

浜松市沖で今月6日、那覇発羽田行きの全日空140便ボーイング737-700(乗員乗客117人)が急降下したトラブルで、同機の飛行姿勢が一時、ほぼ上下ひっくり返る背面飛行の状態になっていたことが28日、運輸安全委員会の調査で分かった。定例会見で後藤昇弘委員長が明らかにした。

運輸安全委の発表を受け、全日空の長瀬真副社長は同日、国土交通省で記者会見し、乗客112人のうち、102人と連絡がつき、6人が首の痛みや吐き気などの体調不良を訴えたことを明らかにした。

運輸安全委によると、同便はエアーニッポンが運航。6日夜、男性機長(64)が機内トイレから操縦席に戻る際、男性副操縦士(38)が操縦室のドアの解錠スイッチと、方向舵(だ)を調整する「ラダートリムコントロールスイッチ」を取り違えて操作したため、機体が傾いた異常姿勢になり、約30秒間で約1900メートル降下、制限速度(マッハ0.82)を超過した。

フライトレコーダー(飛行記録装置)を解析した結果、ラダートリムコントロールを左側に回す操作が記録されており、機体は最初に少し右に傾いた後、左に傾いて降下。いったん角度を戻したが、さらに傾いてらせん状に急激に降下し、最大で左に131.7度のほぼ背面飛行の状態となった。機首は下向きに最大35度になっていた。副操縦士が機体の姿勢を立て直した際、機首方位はほぼ反対になっていた。

客室内は最大で地上の2.68倍の重力がかかっていたが、負傷したのは軽傷の客室乗務員2人だけだった。後藤委員長は「夜間で乗客がシートベルトをしていたことや、遠心力により、影響が少なかったとみられる」と話した。

安全委は、スイッチの誤操作の原因をさらに詳しく調べるとともに、体勢を立て直す際の操作に問題がなかったかなどについてもさらに調査を進める。

全日空は9月7日付で、森本光雄副社長(グループ総合安全推進室担当)や、エアーニッポンの内薗幸一社長ら4人を厳重注意した。

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