2019年3月20日(水)

「歯のばんそうこう」開発 シートで虫歯など治療
近畿大・大阪歯科大 だ液かけると歯と一体化

2010/9/28付
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ばんそうこうのように張るだけで歯と一体化するシートを近畿大の本津茂樹教授、大阪歯科大の吉川一志准教授が開発し、28日発表した。冷たいものに触れると過剰に感じる知覚過敏症の治療や、虫歯の予防・治療、汚れを防ぎ歯の白さを保つといった応用法が考えられるという。企業と協力して5年以内の実用化を目指す。

近畿大などが開発した歯のばんそうこうとなるアパタイトシート=近畿大など提供

シートは半導体製造に使う真空装置内で作製した。原料は歯や骨の主成分と同じハイドロキシアパタイトの粉。レーザー光をあてると成分の分子が飛び出し、塩の基板上にシート状の結晶ができた。シートは無色透明で柔軟性があり、歯に載せるだけでくっつく。

直径約5センチ、厚さ約5~7マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルのシートを人の歯に張ると、だ液の成分をかけるだけで歯と一体化してゆくのを確認した。本津教授は自身の前歯にシートを張り、「数時間後に歯磨きしてもはがれなかった」という。

歯の象牙質やエナメル質に張れるため、神経が外部と接触するのを防ぎ知覚過敏症の治療への応用が期待できる。シートを望みの形状に加工すれば、虫歯の治療などにも利用できる見込みだ。今後は最適な接着方法や耐久性などを調べ、動物実験や臨床試験を経て実用化を目指す。

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