2019年1月23日(水)

ハエの24時間リズム、50年間暗闇でも崩れず 京大

2011/3/1付
保存
共有
印刷
その他

ショウジョウバエを暗闇で50年以上、1300世代にわたって飼い続けても約24時間周期の活動リズムは失われない――。京都大学の今福道夫名誉教授らが、こんな実験結果を明らかにした。人間でもリズムは簡単には崩れないと考えられるという。将来、昼夜の別がない宇宙での長期生活などを研究する際のヒントになるとみている。

京大の原村隆司研究員との共同成果で、日本動物学会誌(電子版)に掲載された。京大では1954年に故・森主一教授がショウジョウバエを暗闇で飼育し始めた。

研究チームはこのうち約100匹を3グループに分けた。ずっと暗闇で育てた後、直近の1世代(約2週間)だけ昼夜をつくって育て成虫になったら暗闇に戻した群、暗闇を保ち成虫になってから3.5時間だけ光に当てた群、同様に光を7.5時間当てた群だ。いずれも通常のハエと変わらない活動リズムを持っていた。体内時計は機能を保っており、目の働きも外見上変化はなかった。

今回、実験したハエは人間に当てはめると3万2500年前の旧石器時代から暗闇で生活を続けてきたのと同じ。今福名誉教授は「(24時間周期の)リズムはかなり強固につくられているが、約3000世代以上になれば何らかの変化が起こるかもしれない」とみている。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報