放鳥トキ、今春に有精卵産んだ可能性

2011/6/28付
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新潟大は28日、放鳥トキが今春に新潟県佐渡市で産み、回収した卵の殻の一部を詳細に分析した結果、ふ化する可能性がある有精卵とみられるものが含まれていたと発表した。7組のつがいが産卵したが、ひな誕生には至らなかった。

環境省は、2008年からトキの野生復帰を目指して放鳥を開始。昨年春、野生では31年ぶりに産卵したが、回収した卵はいずれも無精卵か早い段階で発育が止まったものばかりだった。

新潟大によると、佐渡市で今春営巣したつがいのうち、4組が産んだ卵7個分の殻を分析。2個から血液などの付着を示すルミノール反応が出たことから、有精卵が発育する際にできる血管で構成された膜があったと考えられるという。

環境省は巣の周辺で約30個分の卵を回収しており、残りの殻の分析も進める方針。

新潟大の山岸哲教授は「放鳥トキは無精卵しか産まないのではないかという風評があったが、有精卵を産んだ可能性が分かりほっとしている」と話し、来年以降のひな誕生に期待を示した。

〔共同〕

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