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耳障りな音の不快感を軽減 立命館大が開発

騒音や雑音など耳障りな音に別の音を加えて不快感を軽減するシステムを立命館大の西浦敬信准教授(音響工学)が開発した。音に敏感になる避難所生活への応用を含め、民間企業と実用化を進めている。

ある音が別の音の音圧や周波数特性によって聞こえにくくなる「聴覚マスキング」を応用、マイクが感知した不快な音に合わせ、別パターンの音を発生させる。学生を対象に心拍数やアンケートで調査を行い、有効性を確認した。

逆位相の音を発生させて騒音を減らす「ノイズキャンセリング」とは違い、別の音を加えて快適に聞こえる音の周波数特性や位相に近づける技術。多様な音に対応できるのが特徴。

もともとは線路近くのマンションやホテル、壁の薄い共同住宅などでの騒音を抑えようと研究してきたが、東日本大震災以降、避難所の音も分析。周囲のひそひそ話やいびきにも応用でき、不快感を軽減させることができるという。

実験として、換気扇の風を切る音を聞いた。「キーン」と聞こえる高音が耳障りだったが、システムが作動し水流の音が出始めると、高音が和らぐ。不快音を減らすのではなく、音をさらに加える"逆転の発想"だ。

装置はマイク、スピーカーと半導体チップで構成でき、電気ポット程度の大きさになるという。

西浦准教授は「避難所のような共同生活空間では仕切りで視覚のプライバシーはある程度保護できるが、音は遮断されていない。少しでも精神的な負担を減らせたら」と話している。〔共同〕

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