2019年2月17日(日)

韓国船沈没、海洋警察を捜索 救助遅れた疑いで検察など

2014/4/28付
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【珍島=共同】韓国南西部、珍島沖での旅客船「セウォル号」沈没事故の救難対応をめぐり、検察などの合同捜査本部は28日、沈没直前の救助活動に問題があった疑いがあるとして、木浦海洋警察署を家宅捜索した。また、韓国海洋警察庁は28日午前、救助の警備艇がセウォル号に接近した際の映像を公開した。

映像には、大きく傾いた船から避難している人がほとんどいない状況でイ・ジュンソク船長(68)=遺棄致死容疑などで逮捕=が下着姿で警備艇に乗り移る姿が映っており、乗客の救命措置を取らずに船から逃げていたことをうかがわせた。

撮影されたのは、事故があった16日の午前9時35分(日本時間同)から計約9分間。船が船首を残し沈没したのは同11時20分ごろで、捜査本部はこの間の救助作業の解明を進める。

現場海域は気象条件が悪く、27日夜以降の行方不明者の捜索では、新たな遺体の収容はなかった。これまでに遺体が収容された死者は計188人、不明者は114人。

捜査本部は珍島海上交通管制センターなども捜索。16日の事故発生時、船は急旋回後に傾き漂流を始めたが、レーダーで周辺海域の船舶の航跡を監視している同センターなどはこうした異常を見逃した疑いがある。捜査本部は、同センターなどから連絡を受けた木浦海洋警察署の初動にも問題があった可能性があるとみているもようだ。

映像では、船に近づいた海洋警察職員が、船内に入って乗客の脱出を誘導する様子がない。捜査本部はこうした救助活動に問題がなかったか調べるとみられる。

最初に現場に着いた警備艇の艇長らは28日、報道陣に対し、到着直後に船外脱出を呼び掛ける船内放送をしようとしたが船の傾斜がひどくできなかったと話した。また「30~40人が一度に(船から)出てきたので(警備艇に移す)救助を優先した」と話した。

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