静岡で連続サル被害、50人以上かまれる なぜ攻撃?

2010/8/28付
保存
共有
印刷
その他

静岡県裾野市や三島市で、ニホンザルとみられるサルに住民がかまれたり引っかかれたりする被害が相次ぎ、22日から1週間の負傷者は50人を超えた。箱根や富士山に近い両市でサルの出没は珍しくないが、人間がけがをした例はあまりない。なぜ今回のサルは人を襲うのか。専門家に話を聞いた。

裾野市によると、市内のサル被害は早朝と夕方に集中。年配女性や幼児が背後から脚にしがみつかれ、かまれるケースが多いという。空腹なら民家の食物を持ち逃げすればいいのに、あえて人間をかむ理由は何か。

日本モンキーセンター(愛知県犬山市)の加藤章園長は「若いサルが人をかむのは単なる遊び。騒がれて楽しんでいるのでは」と話す。正面から攻撃せず、体力的に弱そうな相手を背後から狙う傾向から「5~6歳で成長期のオスのニホンザルの仕業」と分析する。

宇都宮大の小金沢正昭教授(野生鳥獣管理学)は「野生のサルなら群れから離れるオスが増える季節だが、野生のサルは人間に近づかない」と首をひねる。「飼われていたか、以前餌づけされたサルの攻撃では」と、過去に人間との接点があった可能性を指摘する。サルは1匹とみられるが、複数いたとの目撃情報もある。

両市は警察や消防とも連携し捕獲に懸命。網や爆竹を持った職員が連日パトロールしているが、見つかると素早く姿をくらますサルに翻弄(ほんろう)されている。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]