人型ロボ、乗り込んで操縦 日本科学未来館で公開

人が乗り込んで操縦できる巨大な人型ロボット「クラタス」の公開が28日、日本科学未来館で始まった。現代美術家の倉田光吾郎さんと、操縦技術を担当した奈良先端科学技術大学院大学の吉崎航さんが参加する製作チーム「水道橋重工」が開発。ロボットを量産して1台約1億円で販売することも計画している。
同館1階にお目見えしたクラタスは体長4メートル、重さ4トン。タイヤが付いた脚が4本あるが人型で、胴体の部分にあるコックピットに人が乗り込んで操縦かんやタッチパネルで操作できる。
この日は吉崎さんらが腕や上半身を動かすなど実演。「乗ってみたい」と巨体を見上げる男児の姿もあった。
クラタスはスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)のタッチパネルを使って外から操ることも可能。製作した2人は、見た目のかっこよさにこだわり、外見を犠牲にせずになめらかな動きを引き出せるように制御技術を組み合わせたという。公開は12月10日まで。