全加工食品の栄養成分表示義務化へ 消費者庁
新たな食品表示制度を検討している消費者庁は28日、健康への関心の高まりを受け、全ての加工食品に栄養成分の表示を義務付けるとした新法の素案をまとめた。
加工食品の表示は原材料名やアレルギー物質などが義務付けられているが、たんぱく質、脂質などの栄養成分を表示するかどうかは生産者や企業側の任意となっている。
28日に開かれた有識者らによる検討会で示した素案によると、義務化する栄養成分はエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム、飽和脂肪酸などから今後選ぶ。小規模の生産者や販売個数が少ない食品などは義務化の対象から除外することを検討する。
また、加工食品の原料の原産地表示についても、これまで一部の食品だけに義務付けられていたが、今後対象を広げるとしている。
消費者庁は現在、日本農林規格(JAS)法、食品衛生法などに分かれている食品表示制度を一元化する新法を検討しており、来年の国会に法案を提出する方針。〔共同〕