2019年2月16日(土)

日弁連会長に山岸氏 「会の執行にまい進」

2012/4/27付
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日本弁護士連合会は27日、宇都宮健児会長(65)の任期満了に伴う会長選の3度目の投票を実施し、元日弁連副会長で東京弁護士会所属の山岸憲司氏(64)が、史上初の再選を目指した宇都宮氏を破り、会長に決まった。任期は2014年3月まで。これまで、いずれの候補も当選条件を満たせず、三たび投票を繰り返す異例の経過をたどった末の薄氷の勝利となった。

山岸氏は同日夜の記者会見で「選挙戦で空いた期間を取り戻すべく、会の執行にまい進したい」と意気込みを語った。施行3年を迎える裁判員制度の見直しや、法曹人口問題の検討など、日弁連が直面する課題が山積しており、今後、新体制による早急な対応が求められる。

日弁連の仮集計によると、総得票が山岸氏8546票、宇都宮氏7673票、弁護士会が山岸氏19会、宇都宮氏32会(同点1会)。投票率は51.1%で、前回投票の50.8%をやや上回った。

日弁連で会長になるには、会員弁護士による投票で、(1)総得票が最多(2)全国52の弁護士会の3分の1超(18会以上)でも最多票――の2条件を満たす必要がある。

4人が立候補した最初の選挙では、4氏とも当選条件をクリアできず、上位の宇都宮氏と山岸氏が決選投票に進出。決選投票で、山岸氏が宇都宮氏を総得票数で上回ったが、弁護士会は14会にとどまり、決着がつかなかった。そのため、宇都宮氏は任期が切れた4月以降も代行職として会長職を務めていた。

日弁連会長は一種の名誉職で、規模の大きな東京や大阪の弁護士会が推す候補が交互に当選してきた。しかし、前回の選挙では、こうした慣例を破って宇都宮氏が立候補、2度の投票の末、地方の支持などを得て当選した。

今回の選挙は、派閥の支援を受け総得票数で優位に立つ山岸氏と、"市民派"として若手や地方の支援を広く集める宇都宮氏の対決構図となった。ただ、両氏とも「司法試験合格者数の削減」を訴えるなど主張に大きな違いはなく、選挙戦が長引いていた。

山岸氏は27日夜、日弁連で記者会見。「よもや3回もやるとは思わなかった」と長期間に及んだ選挙戦を振り返った。今後の課題については「取り調べの可視化や法曹人口問題、法曹養成制度などに早急に取り組まないといけない」などと説明した。

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