2019年1月23日(水)

水素爆発、排気管から水素が逆流か 福島原発1、3号機

2011/12/27付
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経済産業省原子力安全・保安院は27日開いた東京電力福島第1原子力発電所の事故原因に関する専門家の意見聴取会で、1、3号機の水素爆発の一因として、原子炉格納容器からベント(排気)した水素が別の排気管を通って建屋内に逆流した可能性があると公表した。津波による電源喪失で排気管の弁が開き、水素の逆流を防げなかったという。

1、3号機は炉心溶融で格納容器に水素がたまり、水素を抜くベントをした。ベントの排気管は、原子炉建屋の換気をする「非常用ガス処理系」の排気管と合流し、排気筒につながっている。

非常用ガス処理系の排気管は電源喪失時に建屋の換気を妨げないよう弁が開いた。実際に事故後の3号機の調査では弁が開いていたという。ベントをした際に水素が弁を通って建屋に逆流。格納容器の上蓋から漏れた水素と一緒に原子炉建屋に流れ込み、水素爆発したとみられる。

国内の他の原発も電源喪失で弁が開く構造。保安院は対策として、2本の排気管を独立させ、逆流防止弁を設置する方法を挙げた。奈良林直・北海道大学教授は「ベントを徹底的に改善する必要がある」と指摘する。

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