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最古の「いろは歌」全文 京都で出土の土器、平仮名で墨書き

京都市で出土した平安時代末期~鎌倉時代初頭(12世紀末~13世紀初め)の土器に「いろは歌」のほぼ全文が平仮名で墨書きされていたことが分かったと、京都市埋蔵文化財研究所が27日、発表した。平仮名で全文がうかがえる資料としては最古といい、調査した同研究所は「仮名文字の成立過程を研究する上で重要な資料」としている。

土器は直径9センチの小皿で、「堀河院」と呼ばれた貴族の邸宅跡から30年前に出土した。同研究所の再分析で、裏面に、いろは47文字のうち43文字が8行に分けて記してあることが判明。4文字は欠損部に書かれたとみられ、確認できなかった。

「そ」と「つ」は、現代では用いない字体を使っていた。

筆遣いはつたなく、字の順番を1カ所間違えていたほか、最後の1行はスペースが足りずに右端の余白に戻って書き込んであった。同研究所は「字を習い始めたばかりの人が書いたのではないか。いろは歌による手習いの実例となる可能性がある」とみている。

いろは歌は平仮名などの文字を覚えるための手習い歌の一つで、10世紀末~11世紀中ごろ成立したと考えられている。

文献での初出は仏教の経典「金光明最勝王経音義」(1079年)で、万葉仮名で全文を記載。平仮名で記した最も古い資料は、伊勢神宮の斎宮跡(三重県明和町)で出土した11世紀末~12世紀前半の墨書土器で、9文字が残っていた。平仮名で全文が分かる資料は、14世紀後半の中国の書物「書史会要」がこれまでは最古とされていた。

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