2018年8月21日(火)

鉄含む化合物、赤ワインで煮れば超電導
物材機構などが新現象発見

2010/7/27付
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 赤ワインにつけて一昼夜煮込むと、電気抵抗がゼロになる超電導物質ができる――。こんな不思議な現象を鉄などの化合物で発見したと物質・材料研究機構と科学技術振興機構が27日発表した。白ワイン、ビール、日本酒、焼酎、ウイスキーでも同様の効果があったが赤ワインがもっとも超電導になりやすかった。

各種のお酒で処理した実験試料。ビンの底の小片が超電導物質

 この現象を示すのは鉄・テルル・イオウの化合物で、もともとは超電導物質の性質は持たない。しかし酒に浸し、セ氏約70度で24時間加熱すると鉄系の超電導物質に変化し、絶対温度約8度(セ氏零下265度)で超電導状態になることが分かった。

 もとの物質を超電導状態にする効果はアルコール度数による違いはあまりなく、酒の種類によって差がついた。単純な水とエタノールの混合溶液に比べ、赤ワインは7倍近く効果が高かった。次いで白ワイン、ビールなどの順。水、エタノール以外の成分が重要な原因物質とみて解明研究を進めている。

 原因が分かれば高性能な超電導物質の開発に役立つ。超電導物質は電力損失のない送電線や蓄電装置など幅広い応用が見込まれ、省エネに大きく貢献すると期待される。

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