2019年6月20日(木)

大阪市長・橋下氏、知事・松井氏 「都構想」壁高く

2011/11/28付
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大阪府知事・大阪市長のダブル選挙は27日投票、即日開票され、地域政党「大阪維新の会」代表で前府知事の橋下徹氏(42)が市長選、維新幹事長で前府議の松井一郎氏(47)が知事選でそれぞれ対立候補を引き離し初当選を決めた。両氏は府市を解体・再編し、広域行政を一元的に担う「大阪都構想」を掲げているが、法改正を伴うなど、実現へのハードルは高い。

橋下、松井両氏はまず、知事や市長に有識者も加えた府市統合本部を設置する。橋下氏は27日の記者会見で、都構想実現に必要な法改正について、民主、自民、公明など政党と「しっかり話し合いをさせてもらいたい」と発言。国政が動かない場合、法案提出に必要な50人を見据え、「近畿一円での国会議員擁立を検討する。大都市戦略を掲げる議員集団にしたい」と明言した。

維新側は2015年をめどに大阪都に移行して府市の非効率な二重行政を解消する考え。ただ、大阪は経済の地盤沈下が続き、09年度の1人当たり府民所得は約288万円と10年間で約43万円減った。府は10年度末の府債残高が6兆円を突破、市は生活保護世帯が自治体最多となっている。両氏はまず、地域に閉塞感をもたらしている諸課題への行政手腕が問われる。

今回のダブル選挙は、任期満了に伴う市長選にあわせて橋下氏が府知事を任期途中で辞職、40年ぶりに実施された。大都市のあり方などを巡り激しい論戦となったため、有権者の関心は高く、投票率は市長選が60.92%で前回選挙より17.31ポイント上昇。知事選は52.88%で同3.93ポイントの上昇。

選挙戦では、現職市長で再選を目指した平松邦夫氏(63)が市の解体に反発。府知事選に出馬した前大阪府池田市長の倉田薫氏(63)と、広域行政で府市が連携することを唱えて共闘した。

民主、自民両党は、維新と府市の議会で対立したことを背景に、府連レベルで平松氏を推した。共産党推薦の候補も都構想に反対する立場から、立候補を取りやめて平松氏支援を表明。自主投票だった公明党を除き、民主、自民、共産の「既成政党」対「地域政党」の構図にもなった。

選挙では候補者の政治手法も注目された。対立構図をつくってトップダウン型で解決を目指す橋下氏と、ボトムアップ型の平松氏が連日、街頭で激しい舌戦を繰り広げた。

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